「ちょこっと」がちょうどいい!高カカオチョコのすすめ
カテゴリ: 食のこと
ここ数年、スーパーやコンビニでもよく見かけるようになった「高カカオチョコレート」。
普通のチョコより苦味がありますが、そのぶん栄養価が高く、健康効果も期待されているんです!
今回は、「苦いけどすごい!」そんな高カカオチョコの魅力についてご紹介します。

知ってるようで知らない?「カカオ」ってどんな植物?
チョコレートの主な原料である「カカオ」は、赤道近くの熱帯地域──たとえばガーナ、コートジボワール、エクアドル、インドネシアなどで育つ植物です。

ラグビーボールのような実「カカオポッド」の中には、カカオ豆がぎっしり!
これが、チョコレートやココアの原料です。
ちなみにカカオの学名は「Theobroma cacao(テオブロマ・カカオ)」。
これはギリシャ語で「神々の食べ物」という意味!
かつてカカオは王様や貴族しか口にできなかったという歴史もあり、まさに“特別な食材”だったようですね。
“高カカオチョコ”ってどこからが “高カカオ”なの?

では、「高カカオチョコレート」って具体的にどんなチョコなのでしょうか?
実は「高カカオチョコレート」に明確な定義はまだないようです。
一般的にはカカオ分が70%以上含まれているチョコレートのことを指すことが多いですね。
カカオ分が高くなるほど苦味が強くなるため、はじめて試す方は70%前後のものから試してみるのがおすすめです。
高カカオチョコは栄養価が豊富!
高カカオチョコレートが注目されているのは、そのおいしさだけではありません。
商品にもよりますが、食物繊維やカルシウムといったミネラル、ポリオフェノールなどが豊富に含まれています。
チョコレートで栄養が摂れるのは嬉しいですよね。

効果を引き出すには“ちょこちょこ”がポイント
カカオポリフェノールは、体内での持続時間が2〜3時間ほどと言われています。
そのため、一度にたくさん食べるより、1日数回に分けて“ちょこちょこ”食べるのがおすすめ!
例えば、1回5g程度を朝・昼・夜に分けて食べれば、より安定した効果が期待できます。

また、はっきりとした推奨量は明確に決められていませんが、1日に600mgのカカオポリフェノールを摂取した研究では、血圧の改善など健康面で良い結果が得られたという報告も※。
これは、チョコレートで換算するとおよそ約25gです。
※日本チョコレート・ココア協会資料より
原材料をチェックしながら、適量を楽しもう!

「甘いものが我慢できない…」という方は、まずはカカオ70%のチョコレートから取り入れてみると、おやつの時間が、ちょっとした“健康習慣”に変わるかもしれません。
ただし! どんなに体にいいとされる食品でも、食べすぎはNG。
特にカカオ90%未満のチョコレートには、意外と多くの砂糖が含まれていることがあります。
原材料表示をチェックし、できるだけ糖分の少ない商品を選びながら美味しく楽しみましょう!
参考文献
日本チョコレート・ココア協会 「『カカオポリフェノール』は1日にどれくらい摂れば、健康によいのですか?」