「保存料無添加」なのに長持ちするのはなぜ?
食のこと

スーパーやコンビニで見かける「保存料無添加」の文字。
からだにやさしそう、と思って手に取ったお弁当やお惣菜が、意外と日持ちしていて「あれ?なんで?」と不思議に思ったことはありませんか?
保存料を使っていないのに、なぜ食品は長持ちするのでしょうか?
今回は、そんな素朴な疑問にやさしくお答えします!
「保存料」って、そもそも何?
保存料とは、食品の腐敗を防ぐために使われる食品添加物です。
細菌やカビの繁殖を抑えて、食中毒や品質の劣化を防ぐ目的で使われています。
代表的な保存料には、ソルビン酸や安息香酸ナトリウムなどがあります。
これらはすべて、厚生労働省の厳しい審査と基準のもとで使用が認められています。
ですが「なるべく添加物を避けたい」という消費者ニーズもあり、最近では「保存料無添加」と記載された商品も多くなってきました。
では、本当に添加物を使わずに食品は日持ちさせられるのでしょうか?
実は“別の方法”で長持ちしている!

「保存料無添加」とは、その名のとおり“保存料だけ”を使っていないという意味です。
実際には、保存性を高めるために、さまざまな技術や工夫が使われているんですね。
たとえばこんな方法があります。
- pH調整剤:食品を適切なpH領域に保ち、菌が繁殖しにくい環境をつくる
- 加熱殺菌:レトルト食品のように、高温で菌を殺菌
- 真空包装:空気(酸素)を抜いて、酸化や菌の繁殖を抑える
- アルコール噴霧:表面にアルコールをかけて菌を抑制
- 冷蔵流通:流通から販売までしっかり冷やして品質をキープ
つまり、「保存料」という主役がいなくても、多くの“脇役”たちがしっかり働いているというわけです!
「無添加」だけど、他の添加物は使っている?
「保存料無添加」と書かれていても、実は他の食品添加物が使われていることはよくあります。
たとえば、酸化防止剤やpH調整剤、アルコールなどは、保存性を高めるために使われることが多いものです。
これらは保存料ではないため、「保存料無添加」という表現は成り立ちます。
また、アルコールを食品に直接添加せずにパッケージ内部に充満させる「アルコールパック」などの場合、食品そのものに添加されていないため、使用方法によっては表示義務がないケースもあります。
そのため、「無添加」と書かれていても、それが「まったく何も入っていない」という意味ではないことに注意が必要です。
表示の見方にご注意を

「◯◯無添加」という表示は、一見すると安心感を与えますが、実はその裏には“別の添加物”や“加工技術”が隠れていることも。
国(消費者庁)も、「無添加表示が消費者に誤解を与えないように」と注意喚起をしています。
もちろん、こうした技術や添加物の多くは、食品の安全性を保つためのもの。
ですが、私たち消費者も「どうやって保存性を保っているのか」を知っておくと、より納得感のある選択ができますね。
まとめ:「無添加=ナチュラル」とは限らない?
「保存料無添加」でも長持ちする食品があるのは、現代の技術や加工方法の進化があるからです。
保存料を使わないこと自体は悪いことではありませんが、それによって他の添加物や処理方法が使われている可能性もある、ということは知っておきたいですね。
食品表示をよく見ることで、その食品がどんな工夫でつくられているのかが見えてきます。
“無添加=すべて安心”ではなく、「何をどう使って、どう守られているのか」を知ることが、賢い選択につながるのかもしれません!