「増粘多糖類」とは?プリンがなめらかなワケ
食のこと

みんなが大好きなプリン。
そのなめらかでつるんとした食感は、食べるたびに幸せな気分にしてくれますよね。
でも、スーパーやコンビニで買ったプリンの原材料名を見ると、「増粘多糖類」という、あまり聞き慣れない言葉を見かけることがあります。
これは一体何なのでしょう?そして、なぜプリンに使われているのでしょうか?
今回は、プリンのなめらかさの秘密とも言える「増粘多糖類」について、やさしく解説します!
増粘多糖類ってどんなもの?

増粘多糖類は、食品のとろみをつけたり、食感をよくしたりするための添加物の一種です。
名前のとおり「多糖類」、つまり「糖がたくさんつながった物質」のグループで、主に植物や海藻、微生物から抽出される天然成分が中心です。
よく使われるものには、
- ペクチン:リンゴや柑橘類などの果実から抽出される成分
- グアーガム:インドなどで採れる豆の種子から抽出される成分
- カラギーナン:赤い海藻から抽出される成分
などがあります。
食品表示法では、こうした成分を「とろみ(増粘)」などの目的で使う場合、本来は物質名を記載するルールになっています。
しかし、2種類以上の多糖類を組み合わせて使う場合に限り、「増粘多糖類」という一括した名称で表示することが認められているのです。
それぞれが異なる性質を持つため、これらを最適に組み合わせることで、単独では得られないなめらかな食感を生み出したり、時間が経って水分が分離するのを防いだりして、幅広い食品の品質を保つのに役立っています。
プリンになぜ使われるの?
プリンの主な材料は、卵と牛乳です。
これだけでもある程度のとろみと固さは生まれますが、時間が経つと水分が分離したり、なめらかさが失われることがあります。
ここで増粘多糖類が登場すると、
- 水分の分離を防ぎ、均一でなめらかな食感を保つ
- 液体成分にとろみを与えて、口に入れたときのなめらかさをアップ
- 熱や保存中の変化に強く、形をキープしやすくする
といった効果が得られます。
つまり、増粘多糖類はプリンの「なめらかさ」をキープするための大事なサポーターなのです。
天然由来だから安心?
増粘多糖類は植物や海藻由来の天然成分が多く、厚生労働省の安全基準をクリアしています。
食品に使われる量はごくわずかで、通常の食事で過剰摂取になることはほとんどありません。
ただし、グアーガムなど一部の成分は消化に時間がかかるため、過剰に摂るとお腹が張ったり、胃腸に負担がかかることがあります。
合成や加工の増粘多糖類もある
実は「増粘多糖類」の中には、天然の成分に化学的な加工を加えたものもあります。
たとえば、ある成分の一部を改変して粘度を高めたり、熱に強くしたりすることができます。
ただ、法律上は「増粘多糖類」という同じ表記でまとめられるため、私たち消費者が天然か加工かを見分けるのは難しいのが現状です。
手作りプリンにも登場している?
市販のプリンだけでなく、手作り用のプリンミックスにも増粘多糖類が使われていることがあります。
これは誰でも簡単に、なめらかな食感のプリンを作れるようにするための工夫です。
増粘多糖類はどんな食品にも?

プリンだけでなく、ヨーグルト、ゼリー、ソース、スープなど、さまざまな食品に増粘多糖類は使われています。
食感や品質を安定させる役割が幅広い食品で求められているからです。
まとめ:増粘多糖類は「なめらかプリンのヒミツ」
スーパーやコンビニで買うプリンがあんなになめらかなのは、卵と牛乳だけでなく、増粘多糖類の助けもあってのこと。
天然成分がベースで安全に配慮されているとはいえ、過剰摂取は避けるのが基本です。
それでも、「なめらかプリンのヒミツ」を知ると、安心して味わえそうですね。