世界の食卓をAmazonから覗いてみた:アイルランド編
カテゴリ: 食のこと
アイルランドってどんな国?
イギリスの西に位置する島国、アイルランド。
どこまでも続く丘陵地帯は鮮やかな緑色に輝き、「エメラルド・アイル(翡翠の島)」という美しい愛称で呼ばれています。
そこに住む人々は、ケルト文化の伝統を大切にし、どこか時間がゆっくり流れているような、そんな温かい雰囲気が魅力の国です。

この豊かな自然と実直な国民性から生まれたのが、
- クリーミーな泡が特徴のギネスビール
- 世界最古級の歴史を持つアイリッシュ・ウイスキー
- ミルクをたっぷり入れて飲む紅茶文化
- そして、ジャガイモやラム肉をコトコト煮込んだアイリッシュシチュー
といった、素朴で心温まる食文化なのです。

Amazonの売れ筋から見えた食文化
さて、そんな「古き良き」イメージのアイルランドですが、今回のテーマは、彼らの「今」の食卓。
Amazonの食品売れ筋ランキングを調査したところ、実に興味深い姿が見えてきました。
私たちの知らない、新しいアイルランドの「おいしい」を探ってみましょう!
(※) 今回はアイルランド版Amazon(https://www.amazon.ie/gp/bestsellers/grocery?utm_source=chatgpt.com)「Amazon Best Sellers>Grocery」部門を調査。ランキングは常に変動します。
紅茶だけじゃない新しい選択肢
アイルランドが世界有数の「紅茶大国」であることは、今も変わりません。
私たちもよく知っている「リプトン」など、様々なブランドがランクインしていました。

しかしランキングを見渡すと、かなりのコーヒー関連商品が売れているんです!

特にエスプレッソマシン用のカプセルや、本格的な味わいのインスタントコーヒーが人気を集めています。
さらに注目したいのが、日本の「抹茶」の存在。

健康志向の高まりを背景に、最近では抹茶ラテは都市部のカフェでも定番になりつつあるそう。
今では家庭で楽しむパウダータイプも人気。
伝統の紅茶を愛しつつ、コーヒーや抹茶も気分で選ぶ。
そんな自由なスタイルが、現代のアイルランドのようです。
食卓を変えるヘルシーな主役たち
実は、伝統的な食文化の影響もあってか、アイルランドはヨーロッパの中でも肥満率が高い国の一つ。
国民の約6割が過体重か肥満だという調査もあり、健康は国全体の大きな関心事になっています。
そんな背景もあってか、「ジャガイモの国」のイメージを覆すように、食卓の主役にも新しい波が訪れています。
Amazonで人気なのは、ダイエットパスタやチアシード、ダイエット用のグラノーラといった、健康を意識した食品たち。

また、日本の「しらたき」が"Shirataki Noodles”、"Konjac noodles”として人気を博しているのも嬉しい驚き!

低糖質でグルテンフリーの食材として、健康志向の高い層からしっかり支持されている様子。
アイルランドの食卓は、私たちが思う以上にヘルシーで、グローバルになっていました。
食卓に溶け込む日本の味
今回の調査で最も興味深い発見は、日本の食品がごく自然に受け入れられていることでした。
上でご紹介した「抹茶」や「しらたき」だけでなく、ランキングには「AJI-NO-MOTO®(味の素)」や「日清 出前一丁」、さらには「ポカリスエット粉末」まで登場するのです!

特に興味深いポカリスエットのランクインは、独特の甘すぎない味が人気であるほか、アイルランドの活発なパブ文化が関係しているかもしれません。
というのも、オンライン上の口コミを見てみると、「寝る前にポカリスエットを一杯飲むと、翌朝が全く違う」など、ポカリスエットが優れた二日酔い対策として頻繁に名前が挙がっているのです。
日本の食品が浸透しているのは、なんだか嬉しいですね!
伝統と革新が溶け合うアイルランド

アイルランドのAmazonランキングから見えてきたのは、古き良き伝統を大切にしながらも、世界のトレンドを柔軟に取り入れる姿でした。
次回はどこの国を覗いてみましょうか?お楽しみに!