トマトで夏バテを乗り切る! リコピンを摂る3つのコツとおすすめレシピ

カテゴリ: 食のこと

トマトで夏バテを乗り切る! リコピンを摂る3つのコツとおすすめレシピ

暑い季節になると、キリッと冷やしたトマトが食べたくなりますよね。
サラダやマリネにしてさっぱり食べるのも最高ですが、実はちょっとした工夫で、トマトに含まれる栄養素「リコピン」の効果を、驚くほど高めることができるんです!

今回は、トマトの力を最大限に引き出すための3つのコツと、簡単でおいしいおすすめレシピをご紹介。

夏の強い日差しに負けない体づくりのために、早速今日から取り入れてみましょう!

リコピンはからだに嬉しいレッドヒーロー

「リコピン」とは、トマトをはじめ、スイカや柿、ピンクグレープフルーツなど、赤色やオレンジ色の野菜や果物に含まれている天然色素(カロテノイド)のこと。
トマトが太陽の光をたっぷり浴びて真っ赤に熟すのは、このリコピンのおかげなんです。

そんなリコピンは、現代の研究では強力な抗酸化作用を持つことがわかっており、生活習慣病の予防や美容の観点から、私たちのからだにうれしい効果が期待されている優秀なヒーロー!
日頃から積極的に摂取したい成分なんです。

ちなみに「リコピン」という名前、ちょっと面白い響きですよね。
昔のトマトの学名Lycopersicon(リコペルシコン)にちなんでいるのですが、これは古代ギリシャ語の「lycos(狼)」と「persicon(桃)」を組み合わせた言葉。
「狼の桃」・・・なんとも不思議な名前ですね。

では、この「リコピン」をより効率的に摂取するコツを見ていきましょう!

コツ① 加熱で吸収率アップ!

リコピンを効率よく摂るなら、まずは「加熱」がキーワード

生のトマトでは、リコピンは硬い細胞壁の中に守られていますが、加熱することでその壁が壊れ、体内に取り込みやすい形に変化します。

実は、分子の構造レベルでも吸収しやすい形に変化することがわかっており、生で食べるよりも、トマトソースやスープにしたほうが、リコピンの吸収率はぐんと高まるんです!

「ちょっと面倒だな」と感じる“火を入れるひと手間”が、実は美容と健康に大きな差を生んでいるんですね。

コツ② トマトは油と一緒に!

2つ目のコツは「油と一緒に摂る」こと。
リコピンは「脂溶性」といって、水には溶けにくく、油に溶けて初めてそのパワーを発揮しやすい性質を持っています。

特におすすめなのが、良質な「オリーブオイル」。
オリーブオイルに含まれるビタミンEやオレイン酸も、お肌や体の健康をサポートしてくれるので、リコピンとの相乗効果でWのうれしい効果が期待できます。

いつものサラダにオリーブオイル入りのドレッシングをかけるだけでも違いますし、トマトをサッと炒めるだけでもOK!
“トマト+オイル”は、栄養的にも味の面でも最高のパートナーです。

コツ③ 相棒は「にんにく&たまねぎ」

さらに、トマト料理をワンランクアップさせる隠し味が「にんにく」と「たまねぎ」。
これらの香味野菜を油で加熱すると、食欲をそそる良い香りと共に「ジアリルジスルフィド」という成分が生まれます。

この成分が、リコピンが体内で吸収されやすい形に変わるのを“お手伝い”してくれる、頼もしいアシスタントのような存在なんです。

トマトソースや煮込み料理に、にんにくと玉ねぎが欠かせないのは、おいしさだけでなく栄養面でも理にかなっているんですね!

手軽でおいしい!おすすめトマトレシピ4選

「加熱・油・にんにく&たまねぎ」の三拍子がそろったメニュー、実はたくさんあるんです!

ここでは、忙しい日でも作りやすい簡単トマト料理をご紹介します。

フレッシュトマトのガーリックパスタ 

オリーブオイルで香ばしく炒めたにんにくに、ざく切りのトマトを加えてソースを加熱!
まさに三拍子がそろった、シンプルなのに栄養満点の一皿です。

夏野菜のラタトゥイユ 

トマト、なす、ズッキーニなどの夏野菜を、オリーブオイルと玉ねぎでじっくり炒め煮する、南フランスの定番料理。
栄養の宝庫で、作り置きもOKです!

トマトとたまねぎのスパイシースープ 

加熱したトマトジュースを使い、刻んだたまねぎ・にんにくを加えて煮込むお手軽スープ。
仕上げに少しオリーブオイルなどを垂らすと、さらにリコピンの吸収が良くなりますよ!

焼きトマトのマリネ 

フライパンやオーブンで焼いたトマトを、オリーブオイル・ビネガー・塩で作ったマリネ液へ。
スライスした玉ねぎを加えれば、栄養も食感もアップ!

おいしく食べて、夏を乗り切ろう!

冷やしてよし、温めてさらによしのトマト。
美容にも健康にも嬉しいリコピンを効率よく取り入れて、暑い夏に負けない体を作っていきましょう!