昔のレトルト食品とどう違う?技術進化がもたらした驚きの変化―“保存食”から、“ちゃんとしたごはん”になるまで
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いまやコンビニやスーパーにずらっと並ぶ「レトルト食品」。
レンジで温めるだけ、ごはんにかけるだけ、袋を開けるだけ。
とっても手軽で便利ですよね。
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でもこのレトルト食品、昔は“手抜きっぽい”とか“非常食でしょ?”なんて言われていました。
でも今やそのレトルト食品が、「おいしくて、栄養バランスも計算されている、ちゃんとしたごはん」になっているって、知っていましたか?
1968年:ボンカレーの登場
1968年2月12日、大塚食品が世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」を阪神地区で限定発売しました。
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この商品は、袋ごと高温殺菌することで、保存料を使用せずに常温保存を可能にした革新的なものでした。
当時使用されたレトルトパウチは、高密度ポリエチレンとポリエステルの2層構造。
光と酸素によって風味が失われやすく、賞味期限は冬場で3か月、夏場で2か月と短かったものの、翌年にはアルミを加えた3層構造のパウチが開発され、賞味期限が2年に延びました。
1970〜80年代:普及期と認知の定着
1973年には「ボンカレー」が全国販売を開始。
さらには電子レンジの家庭普及が進み、湯煎に加えて「チンするだけ」で食べられる利便性が主婦の間で評価されるようになりました。
そこに他社も追随し、「レトルト=カレー」というイメージが定着。
80年代にはハヤシライス、中華丼の具、親子丼などメニューが拡大することで、市場が右肩上がりに伸びていきました。
1990〜2000年代:安心・安全・健康へ進化
時代が進むと、消費者のニーズも変わっていきます。
「手軽さ」だけじゃなく、健康的で安心できるものが食べたいという声が増えてきたんですね。
そこで食品メーカーが注目したのが、加熱の工夫。
- 栄養素を壊さないように
- 味や食感を残したまま
- 時間をかけずにしっかり殺菌
これを実現するために、短時間・高温で殺菌する技術(HTST)が使われるようになります。
さらに、アレルゲン表示や、製造過程の衛生管理も強化されて、「レトルトは安心して使える食事」という認識が広がっていきました。
2010年代以降:レトルトが“選ばれるごはん”に
最近のレトルト食品、見たことありますか?
パウチ袋のデザインもおしゃれで、商品名も「◯◯専門店の味」「低糖質の和ごはん」なんて惹かれるものばかり。
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その裏側には、ものすごい技術の進歩があります。
たとえば…
- 具材ごとに違う加熱方法 → 肉はやわらかく、野菜はシャキッと
- 栄養が壊れにくい加熱調整 → ビタミンや抗酸化成分もキープ
- 空気や光を通さないフィルム包装 → 味も香りもそのまま保存
- 電子レンジでもムラなく温まるパウチ設計
これらによって、レトルト=“時間をかけなくても、ちゃんとした食事”という印象に変わっていきました。
しかも、味だけじゃなく、栄養バランスを設計したものや、糖質・塩分などを調整した健康志向のシリーズも増えています。
そしていま、「レトルトの進化」はTYPE FOODにも
これからのレトルト食品は、もっと“自分に合ったごはん”に進化していくと言われています。
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- 栄養タイプに基づくパーソナライズ設計
- 常温でも劣化しにくい味・香り・栄養素
- 電子レンジで温めるだけ、でも“ちゃんとごはん”
「加工食品って不健康そう…」
そんな印象を、“TYPE FOODのレトルト”は変えようとしています。
レトルトは“未来食”のひとつ
かつては「手抜き」「保存食」の代名詞だったレトルト食品。
でもいまやその立ち位置は、まったく違います。
手軽で、ちゃんと栄養がとれて、しかも美味しい。
それって、忙しい現代人にとっては、むしろ最高の食事なのかもしれません。
次にレトルトを手に取るとき、ちょっとだけ「この技術すごいな」と思ってもらえたら嬉しいです。