キッチンのヌメリは菌の巣窟!?水切りかごの正しいお手入れ

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キッチンのヌメリは菌の巣窟!?水切りかごの正しいお手入れ

キッチンで毎日活躍してくれている「水切りかご」。
洗いたての清潔な食器を置く場所だから、なんとなくキレイな気がしていませんか?

でもふと触れてみると、ヌルッ…とした不快な感触が。

実はこれ、放っておくとちょっと危ないサインかもしれません。

今回は、そんな“ヌメリ”の正体と正しいお手入れ方法、そして予防の習慣まで、分かりやすくご紹介します!

あのヌルヌルの正体は

水切りかごやトレーの表面に発生するあのヌルヌル。

その正体は、「バイオフィルム」と呼ばれる微生物の集合体なんです。

これは、緑膿菌やセラチア菌といった細菌、さらに酵母やカビなどがチームのように集まり、自分たちを守るためにネバネバした膜をつくり出したもの。
しかもこの膜は、洗剤が届きにくく、スポンジでこすったくらいでは簡単に落ちないという、なんとも厄介な存在なんですね。

だからこそ、「できてから対処」ではなく、「できる前の予防と定期ケア」が重要になってきます。

水切りかごのリセット術

では実際に、バイオフィルム対策として効果的なお手入れ法を見ていきましょう!

理想は2〜3日に1回。まずは「まる洗い」から!

菌は湿った環境が大好き。繁殖スピードも早いため、2〜3日に1回、最低でも週1回の“まる洗い”を習慣にするのがおすすめです。

①分解する

トレーやカトラリー立てなど、取り外せるパーツはすべて分解しておきましょう。

②洗剤で洗う

食器用洗剤をつけたスポンジで、隅々まで丁寧に。

ワイヤーの接合部や角は、古い歯ブラシを使うとラクに汚れが落ちます。

③すすぎ&しっかり乾燥

洗剤が残らないよう丁寧にすすいで、しっかり水気を切りましょう。

仕上げにおすすめの熱湯殺菌

耐熱素材であれば、仕上げに80℃以上の熱湯をかけるだけで、雑菌の繁殖をグッと抑えることができます。

ただし、プラスチック製のパーツは変形の恐れがあるため、事前に取扱説明書や耐熱温度をしっかり確認してください。やけどにも十分に注意してくださいね。

また、ステンレス製のかごでも、足や接合部に樹脂が使われている場合があるので要注意です!

重曹の力でナチュラルクリーニングも

市販の漂白剤を使いたくない方には、クエン酸と重曹を使った自然派ケアがおすすめ!

①水切りかごに重曹をまんべんなくふりかける
②クエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1)をスプレー
③シュワシュワと泡立ったら10分ほど放置
④ブラシでこすり、水で洗い流す→完了!

この方法の主な効果は、発泡時に生じる二酸化炭素の物理的な力で汚れを浮かせること。
バイオフィルムを殺菌・分解する効果は限定的なので、「軽い汚れの補助的なお手入れ」として使うのが正解です。

最重要ポイントは「水分を残さない」こと

お手入れ以上に大切なのが、ヌメリを作らない環境づくり!
菌の繁殖には「水分」が欠かせないため、ここを断つことが何よりも効果的な対策になります。

  • 洗い物が終わったら、トレーに溜まった水はすぐに捨てる
  • ふきんやキッチンペーパーで、かごやトレーの水滴を拭き取る

たったこれだけの習慣でも、ヌメリの発生をグッと減らすことができるんです。

置く場所を変えるのも対策!

さらに、置き場所を工夫することで乾燥しやすくなるというのも、意外と見落としがちなポイント。

  • 直射日光の当たる窓辺

    → 乾きが早く、紫外線の殺菌効果も期待できる!

  • 風通しのよい場所

    → 湿気がこもらず、カビや菌の繁殖を抑えやすい

最近は、トレーに傾斜があって自然に水が流れるタイプや通気性の良い構造の水切りかごも人気。

買い替えのタイミングには、こうした“乾きやすさ”を重視したアイテムを選ぶのもおすすめです!

水切りかごはキッチンの衛生バロメーター

一見キレイに見える水切りかごも、実はヌメリ=菌の繁殖サインが潜んでいることも。
「気づいたときに洗う」だけではなく、日々の乾燥と定期的な“まる洗い”の習慣で、いつでも清潔なキッチンに保ちましょう!